経営
2005年06月06日
「成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語」
「成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語」をよんでみた。
経営者として企業を作り上げるためのステップと
陥りがちな罠(企業の成長に伴う企業内崩壊と時を同じくして起きる家庭崩壊)が物語風に書かれていた。
特に後半が面白い。
企業のブレイクスルーと家庭のバランスのとり方が
難しい状況で、「確かに大変」と思うシーンが
いくつもあるためだ。
・ポジティブな考え方を浸透させる方法
・社員に存在意義を感じてもらう環境作り
・会社の大ピンチ時における対応(もっとピンチを考える)
・クレーム対応
などについて具体的なアクションがヒントとして載っている。
経営者になりたいと思う人は、
一度読んでおいたほうが良いと思う。
たとえば、
■成功するビジネスモデルの判断基準
(1)そのサービスが市場の成長カーブのどこに位置づけられているか
(2)ライバル会社に優位性があるか
(3)十分な粗利が確保できるか
なども書かれている。
たまたま先日ご挨拶させていただいた社長の
オススメの本だということもあり、購入してみたが
読んでおけてよかった(H社長、ありがとうございます)。
「史上最短で、東証二部に上場する方法。」
昨日は久々に溜まっていた本をいくつか読むことができた。
「史上最短で、東証二部に上場する方法。」
これは熱い。熱すぎる。
経営の苦しさと楽しさが生々しく語られている。
経営者は多くの苦労を超えて、
大きな喜びを得られるのだと感じた。
途中から一気に引き込まれてしまった。
とてもオススメ。
2005年04月03日
カルロス・ゴーン氏の社員のモチベーション向上方法
日経ビジネス4.4号より。
特集「社員を満たす会社」の中のインタビューだ。
ゴーン氏のメッセージはいつも明快だ。
今回のインタビューも参考になった。
===
モチベーションは実は、最も重要な会社の資産です。
重要なのは、ストーリーを語るときにビジョンと目的地を示すことです。
ビジョンや目的地がダイナミックであることも重要です。
日産では、トップマネジメントが、個人やチームの悪い結果に対して、
その中身と原因を分析するプロセスを確立しています。
モチベーションは命令できないものなんです。
===
先日お会いした方からも同じようなことを聞いた。
「メンバーを育てるのに必要な要素はいくつかあるのですが、
そのうち85%がモチベーションなんですよ。
日本のマネージャーはつい知識とか行動を詰め込みしようと
しますがそれではまったく結果がついてこないんですよね。」
とても納得。
モチベーションをあげる仕組みづくりは
大変だが、これができたら強くなる。
仕込んでます。
リーダーの対人関係力
置きっぱなしになっていた
ダイアモンド・ハーバード・ビジネス・レビューの
2005年3月号を読んだ。
面白かった特集は「対人関係力のマネジメント」。
対人関係力は4つの要素からなるという。
■影響力
■人間関係の円滑化
■チーム・リーダーシップ
■対人関係における創造性
それぞれの開発方法が様々あり、
具体的で参考になる。
■影響力
・最近の政治における駆け引きの成功例について読み、
何が功を奏したのかに注目する
・影響力の大きさで知られる人を見極め、彼らの流儀を学ぶ
・カーネギーの「人を動かす」を読む
■人間関係の円滑化
・同僚ひとりひとりの関心事や価値観、その人が魅力を感じるだろうタイプと
苦手と思われるタイプを書き出し、どのような推論が得られるか考える
・同僚と仕事以外の話をする
・「EQ:こころの知能指数」を読む
■対人関係における創造性
・広告を見てターゲット市場を想定し、制作者の意図を読み取る
自分ならばどこをどのように変えるか考える
・ブレーンストーミングを実施する
■チーム・リーダーシップ
・社内で最も優れたチーム・リーダーの行動を観察する
観察対象の人物にアドバイスを仰ぐ
・チームの編成の際に、メンバーがリーダーに異論をとなえやすいようにする
たしかに、どの項目もとても大事。
あくまで強制力、という意味ではなく
影響力をもっとつけたいなあ。
2005年03月31日
「渋谷ではたらく社長の告白」
「渋谷ではたらく社長の告白」を読んだ。
衝撃的。
そばで働いていたつもりだったのに、
経営者はここまで孤独なのかと思い知らされた。
すごすぎるものを突きつけられた分、
自分の成長余地がその分たくさんあることも再認識。
もっともっと成長したい。
そのためにはたくさんの挑戦を続けなきゃ。
思いを新たに、がんばります。
2005年03月19日
「企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続」
「企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続」を読んでみた。
基本編といこともあり、「戦略とは何か」から
分析手法のラインナップやその使い方などが書かれている。
この書籍の中で戦略とは、
「いかに競争に成功するかということに関して1企業が持つ理論(p.28)」とある。
たしかに、いろんな表現はあるものの(p.29)共通しているのは
競争に勝ち抜くための方策であることだ。
競争に圧倒的に成功するには、自ら経済価値を生み出し、
かつそれが他社に真似しにくいものではならない。
大変な作業だが、今もっているリソースを活用すれば
できることも間違いない。
まずは経済価値を生み出すものとは何か、
どんどんアイデアを具現化していきたい。
<目次>
第1章 戦略とは何か(戦略という概念の定義
戦略と企業ミッション ほか)
第2章 パフォーマンスとは何か(戦略の定義とパフォーマンスとの関係
パフォーマンス概念の定義 ほか)
第3章 脅威の分析(SCPモデル
脅威を分析する5つの競争要因モデル ほか)
第4章 機会の分析(業界構造と機会
戦略グループによる脅威と機会の分析 ほか)
第5章 企業の強みと弱み―リソース・ベースト・ビュー(企業の強み・弱みに関するこれまでの研究
組織の強みと弱みの分析 ほか)
ネット通販各社、成長力に格差――事業モデル・戦略が左右。
野村総研などから「BtoC EC分野が5.5兆円、
ネットオークション分野が2.1兆円市場に拡大」などECの
市場が伸びる予測は大いに出ているが、
その中でも全ての企業が利益を生み出すという点で
勝ち組になっているわけではない。
活性化のための仕組みを独自でもっているかどうか。
そこに頭を徹底的に使っているかどうか。
特に今年はこの差がより鮮明に表れてきそうだ。
===
ネット通販各社、成長力に格差――事業モデル・戦略が左右。2005/03/19, , 日本経済新聞 朝刊, 14ページ, 有, 1314文字
パソコンや携帯電話を使ってインターネット通販を手がける新興企業の成長力に格差が出始めた。これまではブロードバンド(高速大容量)通信などの普及によるネット市場の拡大が追い風になり各社とも業績を伸ばしてきた。だが、一部企業が赤字に転落するなど、今後は戦略の巧拙が厳しく問われそうだ。
■収益源の多様化奏功 「事業モデルがうまく機能している」。ゴルフダイジェスト・オンラインの石坂信也社長は、二月の決算説明会で自信をみせた。二〇〇四年十二月中間期の単独経常利益は前年同期比三八%増の一億七千八百万円。〇五年六月期通期も七六%増の五億一千万円を見込んでいる。
業績が堅調なのは、収益源の多様化戦略が奏功しているためだ。売上高の八割をゴルフクラブなどの通販、残りをゴルフ場プレー予約の手数料とサイト広告の収入が占める。ただ、売上高から原価を差し引いた売上高総利益(九億三千九百万円)の内訳でみると、通販と予約がそれぞれ四割、広告が二割になる。
通販事業は利益率の低い事業に映るが、「各事業に相乗効果を生む貴重なけん引役」(石坂社長)。試し打ちをしてから買いたい人にはクラブを貸し出す徹底ぶり。ゴルファーの支持が、予約などの利用にもつながるという。
通販自体の収益力も高まっている。売上高総利益率は一九%。採算のよい独自企画衣料などの取り扱いを増やし前年同期より一ポイント上昇した。
■「共同購入」で人気 携帯電話を通じた通販に強いネットプライスの〇五年九月期の連結経常利益は、前期比三九%増の七億六千万円の見通し。購入者が増えるほど商品の値段が安くなる「共同購入方式」が受け、ニッポン放送などと組み出演者が商品を紹介するなど他のメディアとの連携も集客の武器になっている。
昨年八月に上場したものの、上場直後の〇四年九月中間期に三千百万円の単独営業赤字に転落したのが、DVD(デジタル多用途ディスク)や家電などを販売するイーネット・ジャパン。利用者増で売上高は伸びたが、割引政策や配送費用の負担が響いた。〇五年三月期通期も経常減益になりそうだ。
■自社サイト整備がカギ DVDや家電は、ネット上で価格競争が激しく利幅も薄いといわれる。イーネットJは自社サイトよりも、ヤフーや楽天などの仮想商店街を経由する販売が多く、商店街運営者への出店料負担も重い。自社サイトの充実や利益率の高い商品の追加を急ぐが、収益貢献は先になりそうだ。
健康食品を販売するケンコーコムは一月末、〇五年三月期の単独経常損益を従来予想の七千二百万円の黒字から収支トントンになる見通しに修正した。福岡県内の物流拠点の拡充などに伴う投資負担もあるが、売上高が計画に届かないことものしかかっている。
いちよし経済研究所の納博司主席研究員は「ブロードバンド通信の普及や携帯電話のデータ通信の定額制が、各社共通の追い風になるとは限らない」と話す。
大和総研の長谷部潤シニアアナリストは「商品の利幅の違いだけでなく、顧客を呼び込めるように自社サイトを整備しているかが、収益にも影響しているようだ」と指摘する。今後は各社の戦略を見極める市場の目は一段と厳しくなりそうだ。(岡森章男)
2005年03月08日
ビジョナリーの洞察力――長期的な成長へ必要条件(新風シリコンバレー)
「ビジョナリー」という、役職が企業の成功を導いているとのこと。
「技術革新の先行きとそれが及ぼす影響を見通す特殊な能力を持つ天才」のような意味をもったものだという。
「ビジョナリーカンパニー」をどうしても
イメージしてしまうが、自分自身も強みを活かして
「ビジョナリー」としてがんばっていきたい。
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ビジョナリーの洞察力――長期的な成長へ必要条件(新風シリコンバレー)2005/03/08, , 日本経済新聞 朝刊, 15ページ, 有, 1346文字
スタンフォード大学大学院の学生だったジェリー・ヤン(36)とデイビッド・ファイロ(38)が米ヤフーを創業したのはちょうど十年前の三月。情報技術(IT)バブル崩壊後には株価低迷や人員削減などの試練を味わったが、現在の株式時価総額は約四百五十億ドル(約四兆七千億円)とソニーや日立製作所を上回る。
二人がそれぞれ所有するヤフー株の現在価値は二十一億―二十八億ドル。普通の人間ならば一生遊んでも使い切れない巨万の富だ。彼らの肩書は創業直後から「チーフ・ヤフー」。お飾りの名誉職ではなく、今でも日々仕事をしている。
日常の意思決定は最高経営責任者(CEO)に委ねているが、二人は常に新しいアイデアやビジョンを提供。ヤフーが単純なネット検索企業から、流通手段や広告媒体などの機能を併せ持つポータル(玄関)サイトに脱皮したのは二人の洞察力に負うところが多い。
米国では彼らのようなリーダーをCEOとは別の概念として「ビジョナリー」と呼ぶ。日本ではなじみの薄い言葉だが、あえて定義すれば「技術革新の先行きとそれが及ぼす影響を見通す特殊な能力を持つ天才」ということになるだろう。
シリコンバレーでの起業件数は年間数百に上るが、勝ち組に共通するのはビジョナリーの存在。最近の例では、昨年の株式公開ブームを先導した米グーグルの共同創業者、セルゲイ・ブリンとラリー・ペイジ。古くはアップルコンピュータのスティーブ・ジョブズがそうだ。
IT分野では技術の陳腐化・標準化が激しく、誰も考えつかないようなアイデアやビジョンがない限り永続的に競争力を保つのは難しい。
それを顕著に物語るのはヒューレット・パッカード(HP)CEOだったカーリー・フィオリーナの解任だ。彼女が力を入れたパソコン事業は標準・汎用化の典型。CEOとしては優れていたかもしれないが、少なくともビジョナリーではなかった。体験的にビジョナリーの必要性を認識するシリコンバレー文化の中では、解任劇も当然と受け止められる。
サンフランシスコ北西の街、オークランド。二年前に創業したソフト企業のデジピード社で最高技術責任者(CTO)の肩書を持つロバート・アンダーソン(36)もビジョナリー候補の一人だ。最終学歴は大学卒。大学院卒が大半を占める最近の米国の企業経営者では高学歴とは言えない。
一九九〇年に大学卒業後、仲間らと別のソフト会社を設立。バブル崩壊直前に売却し大金を得た。その後、マネーゲームには目もくれず「数年間は勉強したり、ぼんやりしながら次のアイデアを練っていた」と言う。
将来はコンピューター能力が電気や水道のようにネットワークを通じて提供されると予測。前の会社の売却資金を元手に、こうした未来を実現するソフトを開発する。
CEOの究極目標が「株主価値の増大」なら、ビジョナリーの役目は「より良い社会の実現」といったところ。二つの要素のどちらが欠けても、シリコンバレーをはじめ米国では長期的な成長は厳しい。
さて、日本のベンチャー界を代表するビジョナリーは誰だろうか。少なくとも「株主が喜びさえすればいい」と公言するような人でないことは確かだ。=敬称略
(シリコンバレー
=八田亮一)
【図・写真】創業10年を迎えた米ヤフー創業者のジェリー・ヤン氏
2005年03月07日
ワークスアプリケーションズの人材育成と営業の強さ
日経ビジネス2005.3.7号より。
この会社は、とにかく人材育成に
力を入れている印象が強い。
日経産業の人材面でもよく記事を目にする。
・トップセールスをせず、現場の人材力で打ち勝つ
・論理的思考力と発想転換力を評価する
・ことのほか論理性を重視する
・受注に失敗すれば、なぜ失敗したのか、社内で徹底的に議論する
営業MBAプログラムを社内の選抜20名に
3ヶ月の集中研修として実施するとのこと。
ただこれを作って満足ではなく、
MBAプログラムの理論と現実は違うことを理解し、
実践で使わせることに注力しているようだ。
こういう視点は参考にしたい。
「借金1兆円を10年で返した リクルートの現場力」
「借金1兆円を10年で返した リクルートの現場力」を読んでみた。
リクルートの経営の強さが垣間見える書籍だ。
・キャリアWEB制度(社内公募制度)
・評価をするときのポイント
・リクルートの3つの「きく」=「聞く、聴く、訊く」
・しかるときは「HOW」で(「WHY」ではなく)
・新規事業開発のプロセス
などなどが詳しく書いてある。
改めて思うが、リクルートの関連書籍はたくさん出ていて
どの書籍もとても生々しく仕組みなどが書かれている。
「こんなにバラしていいのだろうか」と
感じるのは私だけだろうか。
しかしやろうと思うと
すぐにはまねできないことに気づく。
人材を育成する仕組みは、
それだけ模倣することが難しいのだ。
私はその仕組みづくりにもっと注力していくつもりだ。